そもそも「温泉」とは？ 「源泉温度が25度以上」「源泉1kg中の溶存物質（除ガス性のもの）の総量が1000mg以上」「指定された18種の物質（水素イオン、フッ素イオン、メタほう酸など）のうち、ひとつ以上が基準値に達している」上記3つの項目のうち、どれかが該当すると「温泉」として登録承認される。また、規定の成分を一定量含んでいれば冷たくても「温泉」。源泉温度が25度以上だと規定の成分を含んでいなくても「温泉」である。 今さらですが「源泉掛け流し」って？ 源泉から自然に湧出した湯、または機械を使って汲み上げた温泉を、浴槽に供給。浴槽から溢れ出た湯を〝循環させず〟排出することである。浴槽にざぶ～んと入った時に、溢れ出る湯はつい、〝もったいない！〟と、思ってしまうがあの瞬間はたまりません。 正しい温泉の正しい 入り方とは？ 浮世のことなど何もかも忘れて、ゆっくり入りたい温泉だが、入浴法によっては逆効果になってしまうことも。まずは、浴槽に入る前には手先、足先から徐々にかけ湯をして心臓部に近づけ、体をならしていこう。素洗い（エチケットです）をしたら、湯口ではなく湯尻から入り、ここでも体をなれさせる。額に汗がにじむくらいになったら、半身浴や足湯にして調節を。また、温泉成分はなるべく洗い流さないようにしたい。 温泉療養は、昔から「一巡り七日間」とよばれており、一巡り、二巡り、三巡り、四巡りと数える。毎日入浴していると3~4週間で効果がでにくくなる。そこで次は3~4週間休みに入る。この入浴と休みを繰り返すのが、もっとも効果的な湯治法だ。温泉療養を始めて1週間ほどで食欲不振や倦怠感が出てくるが、これは体に効いている証拠。正しい入浴法を守って、健康増進や疲労回復などに生かしたいものだ。 療養泉について知ろう！ 療養に役立つ泉質をもつ温泉を療養泉と呼ぶが、必ず泉質名がつけられ泉質ごとの「適応症」 がある。適応症は泉質を問わず共通する「一般的適応症」と、泉質によって定められた「泉質別適応症」がある。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて療養するとよいだろう。 ●一般的適応症 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 ●泉質別適応症 別ページで10種類の泉質や泉質別適応症を詳しく紹介 ※環境省のデータを参考の作成しました