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  • 美しい自然と街並みが人々を魅了する、憧れの避暑地|軽井沢町・土屋三千夫町長 インタビュー
    2025.08.07
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    2025.08.07 icon-news お役立ち情報 ローカル情報
    icon-location 軽井沢町
    icon-location 軽井沢・佐久・小緒エリア
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    雄大な浅間山の麓、多くの人を魅了する豊かな自然と美しい景観は海外でも知られる。作家や政財界人に愛され、美しい夏の避暑地として発展してきた歴史・文化は、そこに集った多様な人材が交流してきた成果でもある。観光では見えてこない、奥深い、軽井沢の魅力について、土屋三千夫町長にお話を伺った。 多様な人材の交流が「軽井沢ブランド」をつくった ―今年(2025年)も多くの観光客でにぎわっているようですね。 土屋町長(以下・土屋):コロナ禍を経て、観光客も以前のように回復し、年間約800万人が訪れています。そのうち夏季の観光客が約半数を占めますが、秋の紅葉シーズン、さらに、静かで凛とした冬の軽井沢の魅力も知られるようになりました。年間営業の店も増え、通年型の観光・リゾート地になっています。
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      グリーンシーズンの軽井沢
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      秋の軽井沢
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      冬の凛とした軽井沢
    ―改めて、軽井沢の魅力は何でしょうか。 土屋:豊かな自然と、それに調和した美しい景観や街並みに、観光客の皆さんは魅せられるのだと思います。夏に感じる爽やかな空気や風は軽井沢高原ならでは。地形や湧水、気流の影響などから独自の自然環境があり、植物や野鳥、小動物などが数多く生息しています。また、町民や別荘などに長期滞在する人の高い意識などもあり、自然と調和のとれた街並みを維持・形成しています。
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      軽井沢町の町木「コブシ」
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      軽井沢町の町花「サクラソウ」
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      軽井沢町の町鳥「アカハラ」
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      軽井沢町の町獣「ニホンリス」
    ―町出身の町長からの視点ではいかがでしょうか。 土屋:「多様な人材の交流」が最大の魅力です。避暑地としての軽井沢は、明治時代にカナダ人宣教師が、自然の美しさに感動して別荘を建てたのを始まりに、その後、多くの政財界・文化人が夏の避暑地として利用して発展してきましたが、有名・無名に関わらず、そうした人たちが町民と密接に交流してきました。滞在した顔ぶれから、「日本の将来」について語り合ったこともあるでしょう。そうした歴史が、新しい発想や価値を育み、今の軽井沢の礎となったのです。さらに遡ると、縄文時代から信州は「人口密集地」だったとされ、古代遺跡が幾つも発見されています。
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      カナダ人宣教師A.Cショー
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      茂沢南石堂遺跡入口
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      茂沢南石堂遺跡の配石遺構
    ―古代から人が集まり、交流していたのでしょうか。 土屋:特に温暖化の進んだ縄文中期時代から水源、草原のどんぐりなどの木の実に恵まれ、狩りにも適した場所だったのではないでしょうか。平安時代頃には、群馬県境にある入山峠が当時の主要道路の「東山道」だったと推察され、身分の高い人が旅の安泰を願ったと思われる祭器が、見つかっています。江戸時代には五街道の一つ中山道が通り、3つの宿場町が形成され、にぎわいました。交通の要衝は情報基地でもあり、多くの人がここで情報交換をしていたはずです。
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      祭祀遺構の付近
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      祭祀遺構から出土した祭器
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      江戸時代に繁栄した追分宿
    有名・無名の人たちが語り合った町の歴史 ―現在は、作家など文化人の移住・滞在が多いようですね。 土屋:芥川・直木賞作家、アーティストの方もいます。軽井沢高原文庫内には、作家・有島武郎が夏を過ごした別荘「浄月庵」があり、代表作の一つ「風立ちぬ」を軽井沢で書いた堀辰雄の住まいは、没後夫人から住居や関係資料を寄贈され、「堀辰雄文学記念館」として開館しました。今も昔も、作家の創作意欲やアイデアを刺激し、文学ファンにとっても重要な地になっています。
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      作家・有島武郎が夏を過ごした別荘「浄月庵」
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      軽井沢を舞台にした作品を残した堀辰雄
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      堀辰雄文学館
    ―顔ぶれが凄いですね。 土屋:首相も務めた近衛文麿の別荘は「市村記念館」として復元。かつては野球場もあり、早慶戦が行われた際には大隈重信が始球式を行ったそうです。軽井沢会テニスコートは、日本で最初にトーナメント戦が開催されたとされ、現在の上皇ご夫妻が出会った場としてあまりにも有名です。スポーツ関連ではほかに、1964年の東京五輪では総合馬術、1998年の長野冬季五輪のカーリング会場として、夏季・冬季の競技が開催されました。プロのトーナメントが行われる名門ゴルフコースもあります。 ―観光では見えてこない魅力ですね。 土屋:夏の美しい別荘地・避暑地のみだけでなく、歴史・文学・スポーツファン、さらに最近では、国内外の料理店で腕を磨いた一流シェフが店を構えるなど、食の充実ぶりも素晴らしく、グルメ・食通など幅広い人を引きつける総合的な魅力を持っています。その核となるのが「多様な人材」というわけです。
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      旧近衛文麿別荘(市村記念館)
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      軽井沢会テニスコート
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      風越公園のカーリング会場
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      軽井沢72ゴルフコース
    ―最近では、教育での移住が増えているそうですが。 土屋:幼小中の子どもたちが一緒に学ぶ「混在校」の軽井沢風越学園、世界各国から高校生が集まるインターナショナルスクール「UWC ISAK Japan」は、いずれも「探求型」の学びを実践する私立校で、保護者らの関心の高さを感じます。一方で、町としては公立校の魅力化に着手しました。町内在住の人を講師に招いての「軽井沢ゼミ」では、町内の3つの公立小学校が合同・連携して、浅間山の歴史を学んだり、地元伝統の「軽井沢彫」を体験したり、一流シェフ考案の「シェフ給食」で地元食材や調理の仕方、食の大切さなどを学んだり...、学校の枠を超えた24講座で、交流を深めながら、探究学習に取り組んでいます。また、町内の公立・私立の小中高校7校の教職員の間でも連携して勉強会を開いています。
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      インターナショナルスクール「UWC ISAK Japan」
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      軽井沢ゼミの様子1
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      軽井沢ゼミの様子2
    受け継がれる先駆性とまちづくりに参加する移住者 ―縦横、さらに面的な広がりを感じます。 土屋:小学校から高校まで一貫したプログラム編成、さらに町民を巻き込んで、地域全体で、様々な子どもたちの学びを応援しています。不登校の生徒の学びを確保する「教育支援センター」があるほか、2027年度には、様々な理由で学校に通えなかったり、海外にルーツを持つ人の学び直しなど、柔軟に学習機会を保障する、公立校の「軽井沢オープンドアスクール(仮称)」の開校を予定しています。
    教育支援センター
    ―先進的な取り組みですね。 土屋:オープンドアスクールは県内初の取り組みです。新しいことにチャレンジする気質・風土が軽井沢にはあり、さらに応援してくれる「軽井沢ファン」が、県内外に多いのは、うれしいことです。数年前に新しく町民になられた方が、子どもたちだけで町を運営するイベント「こどものまち」を開いた際には、多くの町の人が、資金援助や資材の提供、技術指導をボランティアで協力してくださいました。こどものまちは、2024年には3年目の開催を迎えました。新たに転入された方や別荘などの長期滞在者がまちづくりに参加する姿勢と、それを歓迎し、ボランティアなどで応援する町民-といういい関係が脈々と続いています。
    ―2025年には「大賀ホール」が開館20周年を迎えました。 土屋:4月29日に記念のコンサートを開催しました。ソニーの元名誉会長・故大賀典雄さんから寄贈を受け、国内外の著名な演奏家が舞台に立ち、町民オペラなども披露してきた、一流の音楽家のみならず、町民にとっても特別な場所です。大賀さんの妻でピアニストの緑さんは「これからもホールを大いに活用してほしい」と語ってくれました。また、ハイレベルの美術館が多いのも特徴です。現代美術の名作がそろう「セゾン現代美術館」(2026年まで休業?)や、渡仏後、パリ派の代表的な画家になった、藤田嗣治の作品を展示する「軽井沢安東美術館」は世界から注目を集めています。
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      大賀ホール
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      セゾン現代美術館(現在、閉館中。2026年4月オープン予定)
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      軽井沢安東美術館
    ―将来的な課題はありますか。 土屋:先に述べた、豊かな自然と、それに調和した美しい景観・街並みが崩れかけていると感じています。1972年、「軽井沢町の自然保護対策要綱」を制定し、建築物の高さや屋根、色、敷地内の植栽などに制限を設けてきましたが、ホテルやマンションの建設、森林の伐採などが進み、生態系の保護・景観維持と開発のバランスをもう一度、見直す必要があります。そこで「自然保護対策要綱」をバージョンアップし、独自の土地利用規制を設け、持続可能なまちづくりに向けて「軽井沢の自然環境と景観を守るための宣言」を出しました。解説動画(町公式HP参照)を制作し、発信するなど、強い気持ちで取り組みたい。また、軽井沢の集客力を周辺地域に波及させられるように、しなの鉄道沿線自治体を含めて、アイデアを出し合いながら考えていきたいと思っています。
    軽井沢町
    浅間山の南麓に広がる軽井沢。真夏でも涼しい高冷地気候であり、また、多くの樹木が自然林として自生し、避暑に適した風土をもつ。英国聖公会宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーが訪れて以来、内外人の避暑地として発展してきており、テニス・ゴルフ・スケートなどのスポーツ文化も栄えている。ショッピングモールやリゾートホテル、美術館など、四季を通じて多彩な楽しみ方ができる一方で、古き良き時代の自然や歴史も密やかに息づいている。上質な風情と、人々の憧憬の地として魅力に満ちている。 ※詳しい軽井沢町の紹介はコチラ
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