10のエリアで探す温泉施設 日本国内の泉質10の全てが揃い、温泉利用の公衆浴場数では全国第1位を誇る温泉王国・NAGANO。温泉地数は北海道に次いで全国第2位ではあるが、長野県には日帰りで気軽に、さっと楽しめる温泉施設がたくさんある。個性豊かで、心身を癒してくれる温泉施設が各エリアにあるので、長野県を10のエリアに分けてご紹介していこう。 1.志賀・湯田中渋・野沢温泉・斑尾・木島平 志賀高原の麓には、開湯から1350年の湯田中渋温泉や角間温泉、上林温泉など個性的な9つの温泉が集まり、野生のニホンザルも温泉に浸かるほど（スノーモンキー）。13の外湯巡りが人気の野沢温泉など、温泉に浸かっての雪景色を楽しむのがこのエリアの魅力である。 2.長野・善光寺・小布施・戸倉上山田 千曲市の戸倉上山田温泉は泉質の良さから「美肌の湯」で知られ、湯量も豊富。最近は、大衆酒場や射的場などレトロ感プンプンの街並みが人気の温泉街。高山村には文人が愛した山田温泉があり、長野市や須坂市、小布施町には個性豊かな日帰り温泉施設が充実している。 3.上田・別所鹿教湯・東御 国宝や重要文化財の寺など名刹が多い、上田市郊外の別所温泉は開湯1400年といわれ、日本最古の温泉の一つ。マツタケの産地でもあり、温泉と古寺巡り、グルメの3点セットで楽しむことができる人気の温泉街。湯治客も多い山あいの鹿教湯温泉や霊泉寺温泉は隠れ湯的雰囲気が◎。 4.軽井沢・佐久・小緒 点在する温泉は小規模ながら、泉質豊かで良質な湯が楽しめる。ゆったりと流れる千曲川や雄大な浅間山、遠くに北アルプスが臨める、うれしいロケーションの温泉地も。軽井沢には「星のや」で知られる星野温泉、小諸市には島崎藤村ゆかりの温泉があり、文人墨客に愛された温泉宿が多いエリア。 5.白馬・小谷・大町 北アルプスの伏流水に恵まれたエリアは、温泉も良質で「美肌の湯」として知られる。冬だけでなく夏もアウトドア、登山が楽しめ、レジャーを思いっ切り楽しんだ後の温泉は格別。絶好のロケーションも手伝い、疲れが癒される。野趣あふえる温泉が多く点在しているので、大自然の中で湯浴みを楽しみたい。 6.松本・上高地・塩尻・安曇野 浅間温泉や美ヶ原温泉、穂高温泉郷など由緒ある名湯が、松本・塩尻・安曇野市内にみられアクセスも便利。一方で上高地・乗鞍方面には、乳白色の白骨温泉はじめ、秘湯の風情漂う素朴な温泉郷が点在する。高原・山間部の四季を感じながらの湯は都市部にはない贅沢さを満喫できる。 7.木曽・妻籠 御嶽山や中央アルプスを望み、木曽川の流れに耳を傾けながら、風情ある湯浴みが楽しめる。日帰り入浴施設も充実しているが、時には宿泊をし、宿の温泉にじっくりと浸かるのもおすすめ。規模は小さいけれど、個性的なお宿が揃っている。江戸風情が色濃く残る木曽路とともにめぐる温泉の旅もいい。 8.諏訪・蓼科・八ヶ岳 諏訪湖を囲む6市町村すべてに温泉がある「温泉のまち」。上諏訪温泉は別府や熱海に負けない温泉郷で知られ、下諏訪には今なお銭湯文化が残り、まち歩きで立ち寄りたい温泉が点在している。八ヶ岳高原を走るビーナスラインや八ヶ岳山麓にも絶景温泉があり、ロケーションとともに名湯を楽しめる。 9.伊那・駒ヶ根 中央・南アルプスに抱かれた伊那谷は比較的新しい温泉地が多く、風呂の種類やアトラクション型施設などが充実した温泉施設が多い。中央道沿いに点在しているのも特徴で、車での温泉巡りが楽しめる。観光スポットをめぐったあとに、大自然を眺めながら旅の疲れを癒すのがおすすめ。 10.飯田・昼神 飯田市街地には市民お馴染みの砂払温泉があり、「天空の里」と称される遠山郷にも温泉が湧く。南信州最大ともいわれる阿智村の昼神温泉郷は強アルカリ性の「美人の湯」として女性人気が高く、星空の下での湯は心身を癒す。湯量の豊富さや絶景風呂は秀でていて、ダイナミックな時間を楽しめるエリア。